「夢」を描く教育
トヨタ自動車、中部電力、JR東海の中部有力3社が主体となって英国のパブリックスクールであるイートン校をモデルに全寮制男子校を06年4月、愛知県蒲郡市にて開校する準備が始まりました。初代校長には開成中高校長を務めた伊豆山氏に起用が決まったとのニュースが報じられています。新しい経済成長を支えるには早期の人材教育が必要、との考えに基づき次世代を担う人材育成力のある学校として設立されることになります。
21世紀型の新しいエリート育成校を求める声はこれまでも何度か立ち上がっていましたし、計画もありました。今般それが日の目を見るに至ったことは「学校の目的」を考える上で一石を投じることになるだろうと思います。というのは、こうした動向の背景に、生徒たちの学力低下、気力の衰え、モチベーションの欠如が実態として蔓延しながらも、ともすれば現実には「進学」のみに収斂しがちな学校の状況があり、学校として本来あるべき明確な目的が見えにくい社会状況に対するひとつの「答え」と見ることができるからです。
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