「インターエデュの眼」 ―進学留学の現況と国際化教育
2009年、大学への進学希望者が、数字の上では全員入学できる「全入時代」の到来を迎えます。こうした状況下、近年大学への進学の意味が変化してきています。まず大学進学それ自体を目的にすることの意義が薄れ、学びたい内容、身に付けたい知識が大きく問われるようになっていること、そのための選択肢のひとつとして海外の大学への進学が注目を集めていること、などがそうした変化の一例としてあげられるでしょう。
法務省出入国管理統計によると1999年に学習、研修目的で日本を出国した人は18万6千人にのぼります。どうしても学びたいことを専攻できる学科が日本の大学にはない、という理由で海外の大学へ進学留学する生徒が増えています。昨年、東京大学の文科Ⅰ類に合格したある私立女子校の卒業生はロサンゼルスほかに4ヶ月留学し、国連で働きたいという意志を持った生徒でしたが大学入学後、こんどはハーバード大学へ留学したい、とあらたに受験に取り組んでいます。このような進学におけるグローバル化が着実に進行しています。
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