「個」を重視しながら「全体」を引き上げる英語教育
公立校にない私立学校のメリットは少なくありませんが、そのなかでも独自のカリキュラムを組み立て、中高の6年間、一貫した効率的な教育体制を築けることはそれぞれの学校の個性を最もよく反映できるポイントということができるでしょう。
学校選びをする保護者にとって、ともすればブラックボックスになりがちな中高6年間の具体的な流れとその教育効果は、最も関心の高い項目のひとつといえます。授業は当然、集団での教育活動ですが、学力差を持つその集団のなかでもどれだけ「個」に即した指導ができるかはそれぞれの学校が当面する課題といえます。
先取りカリキュラムを採り入れる学校は少なくありませんが、どの学校にとってもこれによって教育効果が上がるとは限りません。生徒のレベルも無視できませんし、合理的教育課程の追求も並行して求められるでしょう。たとえば進学実績を急伸させているある中高一貫校では、古文の導入を、従来の2年次からあえて1年遅らせ、中3からスタートさせることによって、中2までに現代文の基礎をしっかり固め、3年次から従来履修していた現代文の授業の一部を古文へ集中して充てることによって、高校進学時点での古文の実力を大きく伸ばした学校があります。
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女子の特性を生かす女子教育
-改めて見直さなければならないこと
「別学か?共学か?」という議論はインターエデュの掲示板でも繰り返し提起されるホットな話題です。学校選びをする保護者にとっては、6年間または 3年間にわたって我が子を預ける選択となるので、学校別にさまざまな情報を収集しようと、繰り返し俎上(そじょう)に上るのも当然のことと言えるでしょう。
このような場合、熱気を帯びた持論が披瀝されることが多いのですが、議論に際して踏まえておかなければならない重要なポイントがひとつ潜んでいるように思います。それは、人権としての男女平等の考え方と、人間形成を行う教育の場における男女間の差とを同一の土俵で論じると、議論の道筋を誤りがちだということです。逆にいえばこの混同を避けることで多くの無益な議論が回避できるともいえるでしょう。「男女は同権ではあるが、同質ではない」、が出発点にあるべきだと思われます。
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