①母親の言動/干渉がうっとうしい
あくまでも私個人の見解ですが、ある年齢に達した子供が、こういう思いを持つのは至極普通なことでしょう。ただ受験という目標があると、その「普通」さが少し複雑になってくると思います。
たとえば、お子さんが受験に対して相当前向きになっているのならば、母親の「もっと頑張ってほしい」という熱意は、つまづきかけた時の杖として役にたつはずです。では、うまくいかない場合とはどういうものなのか。
それが
②母親の頑張りだけでペースを作ってしまったので、志望校に対する執着心がなかなか持てないというケースではないでしょうか。
受験を良い形で乗り切る。その為に必要なのは、年齢に関わらず
「どうしても志望校に入りたい!」という本人の気持ちです。たとえば大学受験ならば、本人もある程度「大人」なので周囲が影響を与えるにしても限界があるでしょう。もう少し掘り下げるならば、本人にその気がまるでないのに受験を志したりはしない、ということです。
ただ、中学受験に関していえば、どうしても初期段階でレールを敷くのが親の仕事になりがちなので、お子さんが「志望校への執着心」を育まないまま時間が過ぎる場合があります。
では、「どうしても志望校に入りたい!」という方向へ持っていくにはどうすればいいか。<次回は今までの指導経験に基づいて、その点を考えていきたいと思います。