私が中学受験をしてから、もう20年。ふたむかし、ですね。
今でこそ、微力ながら生徒さんを導いていく立場ですが、当時は私も導いてもらう立場でした。
私は小三から塾に通い始めましたが、テストを受けて入ったのは小四のクラス。そうです。最終的には小六の授業を二度経験して、本番に臨むという特殊なコースでした。でも私は何も考えていませんでした。鈍感さも時には役に立つ、ということでしょう。
当然、「二度目の六年」の時には成績も上位をキープしていましたし、塾の先生たちからも「お前が受からなければ、うちからは誰も受からない」と太鼓判を押されていました。今振り返っても、相当力強い太鼓判ですね。
でも、私は落ちました。
第二、第三志望には合格しましたが、第一志望には見事落ちました。補欠にさえなれなかったのです。
何故でしょうか。当時は本当に分かりませんでした。分かろうとしなかったのかもしれません。いや、本当のところ今だって完璧には分かっていないのです。
ただ、現在生徒さんを導いていく時に、自分が「落ちた」という事実は意外と役に立っています。
「受かる方法」を知っている人はいません。
私も御多分に漏れず、知りません。私が知っているのは「落ちる方法」だけです。
これから少しずつではありますが、「勉強をする」ということについて書いていきたいと思います。
性格上、枝葉の多い話になるかもしれませんが、ポイントになるのは「落ちる方法」です。
もし宜しければ、お付き合い下さい。